今回は、RAMマウントを使った可倒ミラーを紹介いたします。
可倒式ミラー(オフロードミラー)を必要とするオフロードバイク乗りの中でも、スタイリングよりも視認性と取り回しの良さを重視するライダーには特にお勧めできるのではないかと思いますので、お付き合いいただきたく思います。
オフロードを走る多くのライダーが経験する(あるいは恐れている)と思うトラブルが・・・
転倒によるミラーの破損です。
私もオフロードを走るようになってから、3本程折ってます(-_-;)
このトラブルに対しの対処は主に次の3つがあげられると思います。
①壊れたら交換する
②オフロードに入ったらミラーを外す
③可倒式ミラーを装着する
①は、純正派であったり、良好な視認性は譲れないライダーが選ぶことが多いのではないでしょうか。
しかしながらこの方法、経済性もさることながら安全面でも不安が残る方法です。
というのも、固定式のミラーは障害物の多いオフロードで転倒すると結構な頻度で壊れるため、帰るときに使えない。なんてことがよく起こります。
②はシンプルで確実な方法ではありますが、面倒な着脱作業やミラー本体の収納。そして、咄嗟にミラーが必要になったときに対応できないため、ツーリングしながらオフロードを探すような遊び方をするライダーにはあまり現実的ではありませんよね。
③の可倒式ミラーとは、使用時は展開して通常のミラーのように使用でき、オフロードでは折りたたんで転倒による被害を軽減することができる製品群をさします。
様々な商品が売られているが、軽さやコンパクトさと、ミラーとしての視認性がトレードオフの傾向にある。
どうでしょう。
多くのライダーが③を選んでいませんか?
実際、私も可倒式のミラーを使用していました。
が・・・
皆さん。
お使いの、あるいは購入予定の可倒式ミラーに不満はありませんか?
私の場合…
可倒式ミラーの不満
・可動部分がすぐにヘタる
・可動域が制限され、理想の位置に動かせない
・視認性が悪い
この3点は結構悩ましい問題でした。
可動部のヘタりは、ナットで締め付けるタイプの製品もあるのですが工具が必要なので面倒です。
可動域に関しては微妙に邪魔な位置に収納されてしまったり、邪魔にならないように収納できるものは腕が短く視野角が狭かったりします。
また可動機構を持つため走行中の振動で視認性が悪かったりと、ツーリングにガンガン使用するライダーとしては不満も残るものでした。
ですが今、私はこれらの問題を解決しています。
RAMマウントという製品を利用した解決策なのですが、オフロードライダーの中でも次に当てはまる方は検討の価値があるかもしれません。
こんなライダーにお勧め
・通勤・買い物・ツーリング・オフロード何でも1台でこなすライダー
・用途に合わせて部品を着脱するのが面倒なライダー
・ミラーのポジションにこだわる(視認性大事!)ライダー
・自走派のオフロードライダー
それでは紹介に移ります。
~お品書き~
・RAMマウントという選択
・材料紹介
・装着方法
・使用した感想
・コレジャナイ!な人にお勧め
RAMマウントという選択。
皆さま、RAMマウントという製品をご存じでしょうか?
アメリカの会社が販売しているアイテムで、基本的に”ベース”、”アーム”、”ジョイント”、”ホルダー”から構成されており次のような特徴があります。
RAMマウントのここがイイ!
・ボールとソケットを使用するため可動域が広い
・丈夫
・装着後、可動するのに工具が不要
・種類が豊富
RAMマウントのここがイマイチ!
・ちょっと高い
基本的にばら売りなこともあってちょっとお値段が張りますが、種類が豊富で痒い所に手が届くライナップ、そしてヘビーデューティ仕様をうたっているだけあり、なかなか頑強な製品です。
また、ボールとソケットを使用した装着後に道具を使用しない可動システムと、そのおおきな可動域は大変魅力的です!
材料紹介
RAMマウントは前述のとおり豊富なラインナップがあるため、様々な組み合わせが可能ですが私の装備は次のような素材を使用しています。
材料
・DRC 161オフロードミラー ×2
・エスコ M8x25mm 雌ねじ ゴムボール ×2
・RAM マウント アーム部 ショートアーム プラスチック 約60mm RAP-B-201U-A ×2
・RAM マウント ベース部 ボールマウントM10X1.25ピッチ RAM-B-349U ×1
・RAM マウント ベース部 ミラーフレームベース 11mmボルト穴用 RAM-B-252U ×1
・タナックス M10逆キャプボルトクローム NP-003 ×1
装着方法
まずオフロードミラーから可倒部を外します。

そこに今度はゴムボールを装着しますが、レンチで絞めこんであげたほうがいいと思います。

次はミラー装着部にRAM マウント ベースを装着します。
左側はRAM マウント ベースのボールマウントをねじ込んであげれば完了!
右側はRAM マウント ベース部 ミラーフレームベースをM10逆キャプボルトで装着します。

あとは、RAM マウントのアームでつなげば完成です!
めっちゃ簡単!
使用した感想
私はこの機構に変えてから2年ほど使用していますが、ものすごく便利です!
先ず、可動域の広さと、グローブをしたままでも使える操作性は他になかなかないと思います。
畳んだ状態はこんな感じです。

素晴らしいのは折りたたんだ時、ハンドルのバーエンドよりも低い位置に折りたたむことができる点です。
たかがそんなことと思うかもしれませんが、藪を抜けたり、木の脇を抜けたりするとき微妙に引っかかることがあったりするのです。
また、駐輪時にも恩恵があります。
オフロードバイクってただでさえハンドル位置が高いのに、そこからさらにミラーが生えているので、カバーをかける時やたらと引っ掛かりイライラします。
シェルタータイプのカバーでも、ミラーが干渉して入らない!ってことがよくあります。
私がまさにそうなのですが、バイクバーン(スタンダード)【楽天】という製品でこの通り!

きっちり収まります。
展開するとこんな感じです!
かなり広く展開することができるの上に、DRC161をベースに使用しているので、鏡面部分の首振り機能が細かい角度調整可能となっており、相乗効果で視認性はとても良好です。
また、走行中のブレは僅かでほとんど気にならないレベルです。

(映り込んじゃうので反対向けてますが・・・)
さらに、RAMマウント全品にいえることですが堅牢なつくりのおかげで強度に不安を覚えたことはありません。
今回は軽さを重視してプラスチックタイプのアームを使用していますが、アルミタイプを選べば更に頑丈に・振動も少なくすることができそうす。
もっとも、直接ぶつけたり、鬼トルクで締め付けたりしないかぎり破損することはなさそうなので、軽いプラスチックタイプでいいのではないかと、私は思います。
最後に、個人的なお気に入りポイントを・・・
ツーリングの途中、コンビニや自動販売機前で小休憩することはないですか?
そんな今回の可倒式ミラーなら変形させて、小さなテーブルにすることが可能です(笑)
バイクは駐輪中水平になるところがほとんどないので、バイクの上に物を置くこと自体が非常に困難です。

しかし、この方法なら地べたに物を置かなくてよくなります。保持力が高いので500mlボトルくらいなら難なく置くことができますし、位置を自由に変えられるのでこぼした時の備えもOK!
これ、個人的には大発明だと思っています(笑)
コレジャナイ!な人にお勧め
・便利なのはわかったけど、個別に色々そろえるのは面倒・・・
という方には、ダブルテイクミラー エンデューロミラー【楽天】がお勧めです。
“RAMマウントミラー”に比べると1.5倍程度の費用が必要ですが、すべてがそろっているので間違いはないです。
注意点としては、逆ネジに対応していない点です。YAMAHA等右側のミラーが”逆ねじ”になっている車両は、私がやったような対処が必要になります。
・可倒式ミラーがいいけど、そんなにコストかけられない・・・
という方には、DRC 161オフロードミラー がお勧めです。”RAMマウントミラー”まえに使用していましたが【逆ネジ】も対応していますし、ミラーとしても、ブレ・視野のバランスが良いため、使いやすいと思います。
注意点としては、水平方向へは工具を使わないと動かせない点でしょうか。
視認性は犠牲にしてでも、軽い可倒式ミラーがいい!
という方には、トライアルミラー【左用】【右用】がお勧めです。とにかく軽い!
ハンドルに重量物をつけると、思いの外ハンドリングが変わるものです。
私はスマホホルダーと充電器が必須なのでハンドルにつけてますが、できるならタンクなどに移設したいと思っているほど。
そこにきて、このミラーはとにかく軽い!(二回目) 使用者もよく見かけます。
注意点としては、鏡は小さくアームも短い。さらには、走行中かなりブレるため視認性が犠牲になっている点です。これも使っていましたが、かなり見辛いため早々に交換してしまいました。
RAMマウントはちょっとお金がかさむものの、使い勝手がよく、気に入っている製品です。今後もいろいろを紹介していきたいと思いますのでお付き合いただければ幸いです。
それでは! (^^)ノ
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